新型コロナウィルスの感染拡大は、「展示会」の様式を大きく変えました。
展示会とは、企業が自社製品やサービスを紹介することを目的に、各地で開催されるイベントを指します。従来の展示会は、東京ビックサイトや幕張メッセのような大規模な会場に、大・中小企業がブースを構え、スタッフと来展者の間で直接商談を行う、オフライン方式が主流でした。しかし、2020年以降は、新型コロナの感染予防の観点から、Web上のバーチャル空間で行う、オンライン展示会のニーズが高まりつつあります。
オンライン展示会は、手軽に参加できる反面、商品やサービスに直接触れることで得られる感動や、出展者と直接対話することで得られる情報に限界があるというデメリットがあります。そのためか、今年2022年には、従来の対面方式による展示会の開催が、徐々に復活しつつあります。
経理の分野に特化した展示会も同様です。2022年には、財務会計システムが関係する、3つの大きな展示会が予定されています。どれも、中小企業の経理担当者にとって、必見の内容となっています。入場に必要な招待券は、すべて公式サイトを通じて無料で入手できますので、もし、気になる内容の展示会があれば、ぜひチェックしてみてください。
日本最大の財務会計システム見本市 「会計・財務EXPO」
「会計・財務EXPO」は、RX Japan株式会社 (旧・リード エグジビション ジャパン)が主催する、日本最大の財務・経理分野に特化した展示会です。
会期は2022年5月11日(水)- 13日(金)の3日間で、東京ビックサイトの東展示棟にて開催されます。
出展企業は、NTTコミュニケーションズや、マネーフォワードなどの大手から、スマート大臣シリーズの応研、楽楽精算シリーズのラクスなど、中小企業向けの財務会計システムを提供する企業まで様々です。
特徴は、気になる財務会計システムの比較・検討が一気にできる点です。各出展ブースでは、製品の実物やデモを見ながら、導入相談、見積もり、発注までをトータルに行えます。「こんな財務会計システムがあったんだ」という新たな発見や、ネットだけでは分からない細かな情報を得られるのは、オフラインならでは。対面方式の商談を通じて、人脈も広がります。
ERP、財務会計システムなどの展示多数 「クラウド業務改革 EXPO」
「クラウド業務改革 EXPO」は、2022年4月6日(水)-8日(金)の3日間で、東京ビックサイトにて開催される日本最大のIT展示会です。
主催は、会計・財務EXPOと同じ、RX Japan株式会社です。
クラウド業務改革 EXPOでは、クラウドを活用した財務会計システム、電子請求書、決済、チャットツールなどの製品・サービスが一同に集まります。リモートワークが定着しつつある今、大・中小企業、官公庁、団体などから多くの関係者が来場し、活発な商談が交わされています。
会計・財務EXPO同様、直に製品に触れて比較・検討が出来るほか、出展社と事前アポイントを取り、待ち時間なしで商談を受けられるサービスが備わっています。「ベストな財務会計システムが見つからない」、「広い会場を効率的に回りたい」、と思う来展者にとっては有り難いサービス。事前アポイントを取ることで、見積もり金額から10%割引などの特典も付くので、ぜひ活用したいところです。
中小企業の生産性向上を狙うなら 「経理・財務DX展」
「経理・財務DX展」は、ブティックス株式会社が主催する、オンライン展示会とオフライン展示会が合体した「ハイブリッド展示会」です。
会期は、オンライン展示会が2022年6月1日(水) – 2023年5月31日(水) の365日。オフライン展示会は、2022年8月23日(火)・24日(水)に東京ビックサイトにて、2023年3月14日(火)・15日(水)にインテックス大阪にて開催されます。
特徴は、オンラインとオフラインの融合により、出展企業の製品動画視聴や資料ダウンロードが好きな時に可能、かつ、オンライン展示会への来場で製品を実際に見て、触れて、体験できるという、両者の良いとこな展示会である点です。出展費用が比較的安く、出展を検討している中小企業が、とっつきやすいというメリットもあります。
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション」の略で、「デジタル技術の浸透により、生活をより良きものに変えていく」という意味をもちます。経理・財務DX展は、DXの名を冠しているだけあり、財務会計システムはもちろん、販売、在庫、受発注管理システム、財務分析ツールなど、経理業務全般に関わるシステムを対象にしています。出展企業の情報は、2022年6月以降に発表のようですが、今年が初開催となる展示会だけに、今後の動向に注目が集まります。
展示会の活用で、中小企業の業務環境を、より豊かに快適に
以上、財務会計システムに関する3つの展示会を紹介しました。ネットを開けば幾多の情報が手に入る現代、製品を実際に手にとって、比較できると場所いうのは、貴重な存在になりつつあるかもしれません。この記事が、ひとつでも多くの中小企業の、業務効率化の一端を担えれば幸いです。
また、財務会計に特化したウェビナーもあります。
ちなみに、今回ご紹介した展示会は、すべて商談を目的としており、一般ユーザーや学生はお断りとなりますのでご留意ください。